2013年1月16日水曜日

記憶を重ねてゆくこと

一年前、すごく印象に残る出来事があった日。

それから一年経った今年、その日がまた、素敵な日になる。
大好きな人たちの大好きな音が、この世に産声をあげる日に、なる。

こうして振り返ってみると、
一年なんてあっという間で、
でも、この一年で確かに私は変化を遂げていて。
まわりの人たちも、事柄も環境も、変化を遂げていて。

一年前の鮮やかな記憶は未だ消えず。

けれど、それは確実に過去のものへと姿を変えている。



私はたぶん、人よりも"日付"に関する記憶が濃いのだと思う。

大好きなアルバムが発売された日。
大好きな人たちと出逢った日。
ピアスを空けた日。
函館へ一人旅へ出掛けた日。
初めてレコーディングをした日。
初めて、あのバンドやこのバンドのライヴを観た日。
もしかしたらもっと早くに出逢えていたかもしれない人たちと、入れ違いになっていた日。

などなど。
日付まで克明におぼえている日もあれば、ふんわりの時期でおぼえていることもあり。
(でも多分、その"ふんわり"は他の人からしたら細かい部類なのだと思う)


忘れりゃいいのに、なんか、おぼえていてしまうのね。
無駄なメモリを使っている気がして、なんか悔しくなったり。



ある日付に関する記憶が、年毎に上書きされてゆく感覚って、
うれしいのと、せつないのと、半々です。
それが恋愛と関係していると、殊更せつなさが増したりします。


忘れるって、才能だと思うのよ。

そして、忘れられないのも、才能だと思うのよ。





一年前の出来事を、

あとどれ程の歳月を生き続ければ、
私は忘れられるのでしょう。

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