2014年12月24日水曜日

耳をふさぐ

雑音から逃れるためにヘッドフォンで耳をふさぐ、という行為は
あまり好きじゃないのだけれど

それでも、今日はそんな夜だった。
電車の中にめちゃくちゃ大きい声でまくしたてるようにずーっと喋りつづけてる人がいて、
具合があんまり良くなかったから正直うるさくて仕方なくて

ああもうこんな時ヘッドフォンがあったならって、思った

逃げるために音楽を聴くって
善悪がどうとかじゃないとは思うけど、あんまりしたくなくて、
でも、必要な時もあるなあ


今年も年の瀬ですね

誰も喋らず静まり返った、新青森からの3両編成の電車が恋しいです

今夜、眠りにつくまでは

静寂が、聞きたい。


疲れてんなあ

2014年12月2日火曜日

<遅ればせながら、最終夜。>

とってもとっても遅くなってしまいました。。
気づけば12月も二日目、年の瀬ですね。

プライベートの方でいろいろとあって、とっても充実していました。
友人の結婚式に招待してもらって お祝いさせてもらったり(素敵すぎるお式だった…!)、そこで懐かしい面々と再会出来たり。その流れで実家に帰ったり、移動中は久々に本の虫になったり。
北国の空気はすっごく美味しかった。生き返った〜!

と、いうわけで。
遅ればせながらアルバム発売記念企画、最後の更新です。
マサさん、龍さん、和奏さんへの想いと、
『切り取った一瞬を。』のラストを飾る曲・「ホーム・スイート・ホーム」について。

見出しだけ敬称略、失礼いたします。


***

◆木谷雅(sacra)

マサさんと出逢ったのは、2011年12月。
大学時代から「上京したら絶対にボイストレーニングに通うんだ!!」と心に決めていた私が、初回のレッスンを受講した日です。

その日、担当講師として出逢ってくださったのが、sacraのVo.&Gt.の木谷雅さん。
マサさんとの出逢いをきっかけに、私の音楽人生は激変したのでした。
もちろん、とても良い意味で。

音楽に真摯に向き合うというのは、“人間”と深く向き合うということ。
その“人間”というのは、自分であり、自分の曲を聴いてくれる方々であるということ。
音楽についてはもちろん、人として大事なことを教えていただいています。

今回のRECも、「ちゃんとCD作ろうよ」ってマサさんが提案してくださって
ミュージシャンの方々やレコーディングエンジニア・オオタタカシさんへのオファー、日程調整、現場での指示からアレンジからディレクションから何から、すべてを引き受けてくださいました。感謝しています。
頭があがりません、本当に(笑)。

改めて、今回はこんな素敵なCDを世に放たせてくださり、ありがとうございました。
人生の師匠であり、はたまた兄貴のようであり、
いつも真正面からぶつかってくださることに感謝。

そして、私の歌声のことを、誰よりも手放しで信じていてくれる人だと思っています。

***

◆石川龍(ザ・チャレンジ、ex. LUNKHEAD)

龍さんと初めてきちんとお話させていただいたのは、今年の4月上旬。
某音楽フェスに出演されていた龍さんに、ご挨拶させていただいたことが始まりでした。

もちろん、龍さんのことは大学時代から存じ上げていたのですが
実際にお話しさせていただいて、想像していたよりもさらに人当たりがよくて物腰がやわらかくて、同時に自分の考えをしっかり持っておられる方だなあ…と思いました。

音楽にも仕事にも、常に全力で向き合うその姿は
(非常におこがましいことを書きますが)同じく、会社員として働きながら音楽をやっている、という 立場から見て、見習わなければならない点がたくさんある。

音楽人として悩むこと、仕事をしていて悩むこと、など
様々ありますが、そんな時は龍さんがお話してくださったことを思い出します。

龍さんのご活躍を見るたび、私ももっともっと頑張って、追いつきたいなあ!と思う。
いつも、たくさんの勇気をありがとうございます!
メジャーデビューおめでとうございます。更なるご活躍を、期待しています!

***

◆小田和奏(ex. No Regret Life)

和奏さんとの出逢いは、去年の10月。
私が初めてギター弾き語りをした日。

ガチガチに緊張する私を、choroさんや他の先生方と一緒に見届けてくださっていたのが
その日の会場・新代田Live Bar crossingのマスターであり、Choroidea Music Schoolの講師でもある、小田和奏さんだったのです。
(つまり和奏さんとの出逢いも、Jeeptaのchoroさんや、LUNKHEADの山下さんのおかげなのだ!音楽の輪ってすばらしい)

和奏さんからいただいたコメントを読んだ時
一瞬で、心臓を素手でつかまれたような感覚になりました。
鋭い、というか、見抜かれた、というか。
自分の本質を見破られたような気がして。

和奏さんに、私が歌っているところ見ていただいたのは、まだ数回だけれど

女だし、ソロだし、弾き語りだけど
やさしいだけとか、きれいなだけとか、ただ暗いだけとか
そんなふうに思われたくなくって
バンドじゃなくても、常にナイフを隠し持っていて
常に、その隠し持ったナイフを研いで、研いで、研いでいる
そんな自分の音楽のことを、ちゃんと見ていてくれてるんだなあと。

素敵な音楽、ためになるお話、おいしいお酒を、いつもありがとうございます。
和奏さんの紡ぎだす音たちと、時間の流れすらつつみこむようなナチュラル・ディストーションの声が素敵だと思っているし、実は羨んでいるけれど、私は私のこの声で頑張ります(笑)。

来年はもっと身軽に動きたいので、その時はどうぞよろしくお願いします。

***


ということで、改めて
今回コメントをくださった、総勢14名の 皆様、 ありがとうございました!

まだまだ書き足りない、言い足りないことだらけだから
今度会ったときは、みなさん、覚悟しておいてください。笑
今後とも、どうぞよろしくお願いします!

そして、最後の曲の話。


***

◆ホーム・スイート・ホーム

「誰もが 最期にかえる場所を さがしている」
という一節が、この曲のキモなわけだけれど

そして、ライブのMCでいつも言っていることで
たぶんこれからも、ずっとずっと言い続つづけると思うんだけど

「人生は、うまれた場所にかえるための旅である」

私のとても好きな言葉の、ひとつ。
私が小学生時代から好きなある 人が、だいぶ前に、自著の中で語っていた言葉。

この曲の歌詞、すごく好きなんだよなあ。
練りに練った!というわけじゃないんだけれど、「ここの、この表現 が好きだなあ」って自分で改めて思う部分が、たくさんある。

つらいことも、くるしいことも
生きていればきっとあるし、もしかしたら、そんなことだらけかもしれないけれど

旅路を歩きつづけて、いつか、かえりたい場所にかえれますように。
そしてどうか、願わくば、それが愛する人の腕のなかでありますように。
私も、あなたも、みんな。

そんな曲。

***


ということで
いっちばん当初の予定ではレコ初の前日に終わっているはずだったこの企画、
走り出してみたら、あれやこれやと思うところ(というか、書くにあたって悩みに悩んだところ)があって、気づけば冬になってしまいました。

おいおい、今日も更新してないのかよ!って思わせてしまった皆様、ごめんなさい。
バンドのフロントマンとして歌ってきた過去を経て、
何もかもぜんぶ、自分を守ってくれる、というか隠す、というか
(言い方悪いかもしれないけど、悪い意味で言ってるんじゃなく)
そんなものを剝ぎ取って、投げ捨てて

「佐藤静奈」という名前だけを掲げて、1枚CDを出そう。

そんな私の無謀とも言える挑戦、闘いに
気づいたら、本当にたくさんの方々が協力してくださって
いいものを作ろう、いい音を録ろう、もっともっといい曲にしよう、いい歌をうたおう、いい 画を撮ろう、こころをこめた言葉を贈ろう、ライブに行こう、CDを買おう、行けないけどCDは買おうとか、応援のメッセージをくれたりとか

本当、いろんな人の、いろんな気持ちに支えてもらって、
『切り取った一瞬を。』は芽吹き、生まれ、
そしてあなたのもとに、さまざまな人のもとに、届いてくれました。

受け取ってくれた人、ありがとう。
受け取りたいのにまだの人、ごめんなさい、もう少し待っててね。
これから出逢う人たち、どうかどうか、よろしくね。


ライブ当日、言いたいこととか気持ちとかがあふれすぎて
おかげで何回も何回もイメトレしたのに、
MCで言うのをすっかり忘れてしまったことがあるんだけど

今までライブに来てくれて、佐藤静奈の音楽が好きだと言ってくれて
以前は配っていた、未音源化の曲の歌詞カードを大切に取ってくれていたりして
そんな人たちがたくさんいてくれて

たったその日その時のライブ、たった一日、
あるいはたった一瞬
そんなほんのわずかな時間でも、
「あの曲がよかったです」って、声をかけてくれた人もいて

今まではそれでおしまい、だったかもしれないけど
ようやくさ、こうやってさ、かたちになったから

ぜひ、お家まで、連れて帰ってあげてください。
そして、私の曲たちがあなたの人生にちょこっと加わって
なんなら本音を言えば、欲を言えば、あなたの人生に寄り添って


佐藤静奈の曲が、いつか
「佐藤静奈の曲」じゃなくて

「あなたの曲」になる日が来ることを

心の底から、願っています。




◆改めて感謝を…敬称略をお許しください。


Voice trainer, Producer, Director:木谷雅(sacra)
Guitar:徳元真一郎
Piano, Keyboards, Programming:荒幡亮平
Bass:高畠俊
Drums, Percussion:麻生祥一郎
Recording :オオタタカシ(たりお)、足土貴英(sacra)
Mixing, Mastering:オオタタカシ(たりお)
Photographer:木下昂一


コメントいただいちゃいました!企画

小高芳太朗(LUNKHEAD)
山下壮(LUNKHEAD)
choro(Jeepta)
滋野有紀子
藤慎太郎(明星[Myojyoh])
今村公昭(弘前Orange County)
三上花奈江(fill.)
木谷雅(sacra)
石川龍(ザ・チャレンジ、ex. LUNKHEAD)
小田和奏(ex. No Regret Life)
砂金隼人(ココロネ)
門上徹(ココロネ)
Yuya Takahashi
今泉貴輝(北初富Handwired Garage)

そして、出逢ってくれたあなた


どうもありがとう!
これからもよろしくね。



さあ、こっからだー!!!!